まず抑えておいていただきたいのが「絵画の価値」を決めている要素についてです。
絵が上手ければ、絵画の価格が上がるのかと言えば、単純にそうではありません。
絵画の価値は、作家や作品の知名度、作品の希少性や歴史的な意味などで決まってきます。
この中で、現代を生きる私に出来る事は、「知名度の向上」と「希少性の創造」です。
「希少性」については、前述したように、高いデッサン力が必要となる「実在しないもの」を描く事でクリアしています。
もう一つの「知名度」ですが、そもそも絵画の価格を上げるには、どれくらいの知名度が必要なのでしょうか?
「知名度」というと、多くの人は、芸能人やインフルエンサーなどを思い浮かべるかと思います。
私は以前、5,000万円で絵画を売っているという画家さんとお会いさせていただく機会があったのですが、私はその方の事はもちろん、その代表作でさえ知りませんでした。
つまり絵画の世界では、数千万円の価格を付けるために、フォロワー100万人のような圧倒的な数字を必要としないという事です。
確かにフォロワーが100万人いる事で、絵画の価格が押し上げられるという事はありますが、1,000万円の値を付けるために、必ずしもそれだけの知名度を必要としていません。
むしろ、絵画に興味の無いフォロワーが100万人いるよりも、その作家の絵画を購入してくれるファンが20~30人いる方が、はるかに価値があるのです。
つまり、絵画の世界でいう知名度とは、やみくもにフォロワーを獲得する事ではなく、「絵画に興味がある人たち」に、どれだけ認知してもらえるかが重要になってくるのです。
そして、絵画の世界では「数百万円」というのは、最も安い部類に入ります。
つまり、この価格帯の絵画は、少しのきっかけで数千万円の値を付けるという事が珍しくありません。
私の絵画の価格を見て驚かれた方もいるかも知れませんが、実はかなり謙虚な価格設定にさせていただいているのです。
絵画の相場や選び方については、以下にて詳しく記述いたしました。