鳳凰というと「火の鳥」を思い浮かべる人が、圧倒的に多いと思います。
そういう私自身も、そのうちの一人でした。
しかし、いざ調べてみると、鳳凰の説明に「火」の文字は一言も出てきません。
この誤った認識は、故・手塚治虫先生の名作「火の鳥」の影響によるもので、その偉大さを改めて認識した次第です。
「火の鳥」としては「朱雀」がいるので、今回「輝く五色の羽」という記述に従い、このような鳳凰を描きました。
※五色・・・陰陽五行説の五色で、青、赤、黄、白、黒。グラデーションにしたら、虹色みたいになってしまいましたが…
鳥自体あまり描いた事もなかったので、翼のデッサンがなかなか取れなかった上に、「輝く五色」の表現が難しく、何度も試行錯誤を繰り返してようやく完成した、苦心の一作です。
額装も、いろいろ合わせる事も出来ますが、このシンプルなシルバーとゴールドの額装が、一番この絵を引き立たせると思い、こちらを選ばせていただいています。
美しく静かな鳳凰の絵は、他の作品とは一線を画した、特別な作品になっています。