「エディションナンバー」とは、印刷枚数を限定した複製画に割り振った固有のナンバーの事で、絵画の世界ではよく使われる手法です。


絵画を複製する事で、広く一般大衆向けに販売する事が出来るので、その絵画の知名度を高める効果があります。
その為、オリジナルの価値を高める事を目的として、複製画が販売される事も少なくありません。


インターネットの販売ランキングを見てみると、このエディションナンバーの付いた複製画がズラリと並んでおり、30~80万円くらいで取引されています。


複製画は、ちょっと有名な画家さんの絵であっても、最初なら10~20万円で購入出来る事が多く、さらに後年プレミア価格が付く可能性が高いため、人気の商品になっています。


中には、画家さんがとても有名だったり、印刷枚数が少なかったりする場合、1,000万円の値がつく物も存在していますので、複製画だからと言って決して侮る事は出来ません。


プレミア価格も、10倍、20倍の値が付くという事にはなりませんが、数倍くらいになっているケースが多いようです。


また、ある程度価値の認められた絵画が複製画として販売されるので、買う方もその価値が分かりやすく、偽物が出回る事もないため、安心して購入出来るという点も魅力の一つです。


価格帯的に、節税対策として購入されるケースも多いため、取引量も多く、売りたいときにも売りやすいというメリットも持っています。


半面、市場に出回っているような複製画は、すでにプレミア価格で取引されているため、投資として利益を上げる事は出来ません。


プレミア価格になる前の複製画を購入したい場合は、画家本人や販売元などから直接購入する必要があります。


そのような機会がありましたら、一度購入してみて損は無いでしょう。
特に、No.1 や No.11 などの良番は価格が高騰しやすいので、誰かに買われる前に早めに購入するのがオススメです。